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from 2023.01.01
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2023年8月27日日曜日

★ 福島原発の処理水に含まれるトリチウムとは


福島原発の処理水の海洋放出が問題になっている。

ニュースを見ていると、「IAEAも基準内と判定したから問題ない」という見解と「放射性物質で将来を含めて安全とは言えない」という意見が対立している図式だけを見せられているが、肝心の問題の処理水に含まれるトリチウムがどういうものかの説明はされていない。

ここでは主として科学的な見地から考察することににする。

「原発の処理水に含まれるトリチウムとはどういう物質か、そしてその人体に及ぼす影響、安全性等についてわかりやすく説明してください。」と言う質問をChatGPT、Bing、Bardにぶつけて見たがBardの説明が一番要領がよかったので以下に転載する。

***********************************************************************************************************  原発の処理水に含まれるトリチウムとは、水素の放射性同位体で、水の分子に1つだけ重水素(通常の水素の原子核に中性子の1つが追加されたもの)が結合したものです。水素と同じように水の性質を持ち、水道水や雨水にもごく微量に含まれており、自然界でも生成されています。トリチウムの半減期は12.3年で、弱いベータ線を放出して崩壊します。

このベータ線は、紙一枚程度で遮蔽できるため、外部被ばくによる人体への影響は考えられません。また、トリチウムを含む水は、生物学的半減期が10日で、体内に取り込んだ場合も速やかに体外に排出され、特定の臓器に蓄積することもありません。そのため、トリチウムの安全性については、国際的な学術機関や国際機関によって、健康被害のリスクは極めて低いと評価されています。

なお、トリチウム水を飲用した場合、体内に取り込まれたトリチウムは、汗や尿などと一緒に排出されます。また、トリチウム水を摂取したとしても、体内への蓄積量はごくわずかであり、健康被害のリスクは極めて低いとされています。福島第一原発の処理水には、トリチウム以外の放射性物質も含まれていますが、それらは多核種除去設備(ALPS)などで除去されます。***********************************************************************************************************

【放出される量(濃度)および基準との対比】

トリチウムについては、ALPS処理後の処理水を海水で100倍以上に希釈して放出する。東電は配管で採取した海水のトリチウム濃度が1リットル当たり1500ベクレルを下回っていることを確認しています。日本のトリチウム濃度の安全基準は、1リットル当たり6万ベクレルなので1/60となる。

政府説明:https://www.enecho.meti.go.jp/ (資源エネルギー庁)

https://www.meti.go.jp/earthquake/(経産省)


【あなただけには言われたくない中国の排出量は】


中国のクレームは全く科学的根拠がない。

中国の水産物輸入禁止に対して「これで中国のTPP加入は認められなくなった」と公式に表明してやればよい。WTOに提訴してもよい。

中国向け輸出が主力の水産事業者には気の毒なのだが、政府の支援に加えて日本人がもっと魚の応援消費をすればよい。気候の変動と中国の乱獲で最近はわが国の漁獲量も減っているのでいい線に落ち着くかも。

尚、中国は日本から輸入した殻付きホタテの殻をむいて他国に輸出してきた。今後は日本から直接輸出することになる。



外交的な観点では、韓国が一定の理解を示しているのに対し、親日国である台湾が反対を表明していることは注目に値する。→<その後の情報>在日台湾人団体の連合組織「全日本台湾連合会」は8月27日、日本の漁業者や水産物への応援を在日台湾人に呼び掛ける声明を発表した。また、米ブルームバーグ通信によると、処理水の海洋進出に関して、台湾当局は24日、台湾への影響は無視できる程度にとどまるとの認識を示した。


【今回調べてわかったこと】

個人の見解だがどうもトリチウムは確率的には問題がなさそう。

現在も汚染水は増え続けているらしい。建屋内への地下水の流入を止めない限り増え続けるとのこと。現在までに凍土壁、地下水バイパス、建屋近傍の井戸(サブドレン)からの汲み上げなどの対策が取られ、一定の効果は得られているものの地下水の流入は続いているので、放水はどうしても必要。

【最後に】

ここではトリチウムを取り上げたが、放水反対論者の中にはトリチウム以外の有害物質があると言う人がいる。確かにその懸念がある。ALPS処理水は貯蔵するための基準は満たすものの必ずしも環境に放出するための基準を完全には満たしていないので、その後2次処理を行っているという。政府・東電は2次処理後のヨウ素129、ストロンチウム90などの成分についてもきちんとデータを用いて説明する責任があると思う。

当然のことだが、重要なのは”人・魚への影響”なのだから海水のモニタリング結果をきちんと継続的に監視することである。

★その後、調べたら東電が公表しているの2年前の資料があった。


処理水と言っても中味は一律ではないのだ。今回は基準を満たしている33%の部分なのだろう。放出に30年かかると言われているので、ここ10年分は問題ないということか?
政府・東電は「現在貯蔵している処理水の7割近くは基準を超えている」というネガティブ情報もはっきり公表した方がよい。その方が信頼を得られるはずだ。この問題は今後もウオッチしていくことにして今日は取りあえずここまで。


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