マイナンバーカードが問題になっている。本人名義でない口座がひも付けられている事例が13万件発生という報道を聞いてなぜそんなことが起きるのか不思議だった。その後のニュースで初めて知ったのだが、マイナンバーカードには氏名のフリガナの登録が無いのだそうだ。信じられない! あきれて物が言えない。
河野大臣がツイッターに「公金受取口座にご本人以外の名義の口座を登録された方はお手数ですが、マイナポータルからご本人名義の口座に変更をお願いします。公的給付の際に、ご本人以外の名義の口座が登録されていると、給付が遅れます。」とつぶやいている。子供のマイナーカードに親名義の口座を登録している例が多いようだ。
そもそも公金受取口座のマイナンバー登録というのは任意なので、必要だと思う人がやればよいのだ。子供のカードに登録は不要だ。マイナポイントのインセンティブなどつけて奨励したのが間違い。政府は国民の貯蓄資産を把握しようとしているなど変な誤解までも招いている。
「税金の還付」や「国民健康保険の還付」はそれぞれ個別に口座を1回登録すれば、あとは何もしなくてよい。当面はマイナンバーカードの口座登録はそれらの手続きを1本化したい人がやればよいのだ。政府広報やマスメディアはそのことをきちんと伝えるべきだ。政府は自分の都合だけを考えるから結局は失敗するということを学んで欲しい。
これだけ失敗が続くと政府・役人は根源的な反省が必要だ。
政府は新システムを導入する際にまずは実証実験を徹底的にやって、次にどこかの自治体で試験導入をするなどの「灰汁出し」を考えた方がよい。民間企業はそれなりのことをやっているはずだ。失敗ばかりしてその後始末に無駄な税金がドブに捨てられている。
まあ、今回のことは背景にも問題があって、そもそも「戸籍に氏名の読み方・フリガナの登録がない」ということが原因なのだ。最近ようやく法改正がされて、2025年から施行されるようだが。
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