河野太郎デジタル大臣は13日の会見で新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」の機能を停止する見通しを明らかにした。
全く役に立たなかった失敗策の「COCOA」だが、私に言わせれば導入前からうまく行かないことは自明だった。先行したシンガポールの普及率は25%止まりという参考事例があったのに、多額の予算を投入して断行した。このサービスはアプリの普及率が最低でも60%程度ないと効果がないと言う極めて難しい条件があるのだ。
失敗の原因は官には「マーケティング能力」がないという所にあり、システムの不具合などは本質的な問題ではない。国民がこのシステムを導入する気になるインセンティブの設定と個人情報問題の誤解の払拭という二つの課題を全く解決できなかった。これはマイナンバーカードの普及策にも通じるところがある。
どうしたら消費者が「その気になるか」が全くわかっていないように思える。マーケティングには ”人の心理を読む力”と ”人にインパクトを与える創造力”が必要だ。
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