80代200人調査で年代別「やっておくべきこと」という調査があった。70代のベスト3は
1位 定期的な健康診断
2位 身の回りのモノの整理
3位 かかりけ医をつくる
私はもし後輩にアドバイスを求められたら3番目の「かかりけ医」をぜひ奨めたい。特に内科系の主治医だ。持病がない人は作りにくいが、それでも努力した方がよい。
人間ドックは65歳位からやり始めることをお薦めするが80歳近くなったらあまり神経質にならず自然にまかしてもよいような気もする。
私はたまたま尿酸値が高いのでフェブリクという薬を処方してもらうため2か月に1回は主治医の所に行く。家の近くで便利だが、予約を受けないのですいている平日午後5時頃にいくようにしている。昨日も行ってきたところだ。
努力していることは、①他の施設で受けた人間ドック結果や診断データをコピーして持っていく。②診てもらう時になるべく雑談を含めて会話をして親しくなるようにする。③ちょっと具合が悪いときにも診てもらって自分の状態を把握してもらっておく。などだ。そうすると「この前の頭痛はその後どうでした?3月には慶應病院の定期診断でしたよね。」などと関心を持っていてくれるようになる。これが大切だ。最近は*” プライマリケア ”という言葉が使われるようになっている。
実はこの主治医に助けられたことがある。今から4年前、北海道に行く10日前だったが左あごの下が急に腫れてきた、さほど痛いわけではない。昔治療した虫歯の化膿かと思ったが、旅先で何かあるといけないので、その主治医の所に飛び込んだ。血液検査の結果、先生いわく「問題はありませんでした。でも念のため大学病院で診てもらった方がよいでしょう。紹介状を書きますから。」それで慶應病院で診てもらったところ「悪性リンパ腫」という血液癌との診断が下された。早期発見だったので約5か月の抗がん剤治療(2週間入院あとは通院)で癌は消え、5年の経過観察となって今にいたっている。旅行直前だったこともあるが、自分自身とこの主治医の的確な判断で助かったと今でも感謝している。
それ以来かかりつけ医は大切だと痛切に感じて、今では眼科、歯科、睡眠呼吸、耳鼻科、呼吸器内科、漢方医、総合病院、日曜診療の内科などにすぐに行ける態勢にあり、持っている診察券は10枚にのぼる。近所の住宅地の医者は子供の患者が多く予約出来ない所が多いので、最近は主治医と歯科以外は、都心の評判の良いクリニックを捜してかかりつけ医としている。眼科は白内障の手術をきっかけに有名な井上眼科病院を選び、今は緑内障の治療で夫婦共にはるばる西葛西まで行っている。睡眠呼吸のドクターは半年に一度はランチに誘って世間話をしている。
いずれせよ何か具合が悪い時に躊躇なく気軽に飛び込める所を作っておくことが大事だと思う。最近は病気も複雑化し医療も高度化しているのでセカンドオピニオンも大切だ。〇〇科という昔からある分類にとらわれない総合診療医やペインクリニックなどもあるので、そうした知識も必要だ。TVでもいろいろな健康番組があるので普段から見ておくと役に立つ。
*プライマリ・ケアとは:
患者の心身を総合的に診て、初期段階での健康状態の把握や一時的な救急処置、日常的にみられる病気や軽度の外傷の治療、訪問診療などを行い、特殊な症例については、専門医に紹介する役割を担うことである。また、非医療的な機会が患者の症状の改善に有効と診断される場合は社会的処方として医療従事者が患者を地域のリンクワーカーへ紹介するケースもプライマリ・ケアの一部として重要視されてきている。
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