CBCテレビ:画像『写真AC』より「夕焼けの空」
「全国一般風ノ向キハ定リナシ 天気ハ変リ易シ 但シ雨天(うてん)勝チ」
これは、明治17年の日本初の天気予報の文言だ。
以来、気象予報は時代とともに進歩発展を遂げ、1970年代の”アメダス”の運用、”ひまわり”による観測や 21Cになってのスパコンの利用などによって的中率も上がってきた。
■1950年: 的中率約72%
■1975年: 的中率約79%
■2000年: 的中率約84%
■2006年: 的中率約86% (いずれも過去5年平均値。気象庁調べ)
最近はAIも活用されるようになってきたが的中率は86%前後であり、流石に限界に近い所まで来ているようだ。
ところで、私はゴルフや街歩きが趣味なので天気予報を気にすることが多い。
もっぱら①YAHOO!天気・災害②tenki.jp③ウエザーニュース などのお世話になっている。
個人的に学んだ経験則は次のとおり。但し、妥当性についての裏付けはないので念のため。
1)天気予報サイトは市区町単位で指定できるので、良く行く場所を登録しておくと良い。
2)2週間天気予報というのがあるが、役に立つのはせいぜい今日から6日先位まで。
3)降水確率より予想降水量の方が大事。降水量が1ミリ未満なら予定決行。
4)予想の信頼度は2日先でも低いこともある。信頼度は気象庁のWEBサイトを参照。
5)雨雲レーダーは目先の予想なので確度が高い。にわか雨、台風等変化が激しい時に有効。
6)真冬に出かける時の寒さは、気温よりも風速が決め手。
気象庁が行っているのは、大気・降雨・風・波・紫外線などの自然現象の観測とデータ収集・予報である。1993年に法改正により天気予報が自由化になり、1994年には気象予報士制度が導入され、今では気象庁だけでなく、民間の気象会社も天気予報などの気象情報を発信している。ウエザーニュース以外の民間業者は気象庁から観測データを購入し、気象庁のデータにもとづいて予報を作成しているのだ。天気予報は調べてみると奥が深く面白い。
今や天気予報は立派なビジネスとなっており、農業分野、漁業分野など特定の分野や業種を対象にしたビジネスが成立しており、一方で気象予報に基づく商品・サービスの需要予測も普及している。一時期 ”天候デリバティブ” や ”お天気保険”も話題になった。
私がたまにいくショートコースのゴルフ場は前日の気象庁発表降水確率が50%以上の場合、実際に雨が降ったかどうかに関係なく割引料金となるシステムを導入していて面白い。
【気象予報士について】
2021年現在で10840人
気象予報士試験は1月と8月の日曜日に年2回行われている
合格率は5%(年4000人中200人程度が合格)。合格者の受験回数は平均で3回から5回。
史上最年少合格者は、2017年に11歳11か月で合格した北海道北見市の小学6年生の女子。
★次回の天気シリーズ第3弾は「雨男・雨女」を予定。乞うご期待!
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