結論から先に言うと、マイナンバーカードは改善するべき点は多々あるが、方向性は正しいので推進すべきだ。
まず、目的やメリットの整理、説明が不十分だ。メリットはいろいろあるが、国民共通の目的は「本人確認・年齢確認」であり、現状は免許証か健康保険証が果たしているが、免許証は対象者が限定され、健康保険証は写真がなく偽造が問題となっていていずれも不完全である。
紛失のセキュリティが問題視されるが、まずはカード自体に情報は記録されていないことを説明したうえで、セキュリティ対策や紛失対応を具体的に説明すべき。セキュリティを疑問視、批判する人が多いが、クレジットカードやスマホはどうなんだという話だ。
最大の課題は民間人のセンスやマーケティングを活用することだ。まず、デザインがいかにもダサい。持ち歩くものだけに何とかして欲しい。詳細は略すが、システムの設計も「いかのもお役所的なところ」が目立っている。また、カードの機能として公的サービスの他に民間のサービスが使えるインフラを検討すべきだ。競技場への入場に利用するケースも始まったようだ。
あと致命的なのは個人でのカード認証だ。PCの場合はカードリーダーで問題が減ったが、スマホは問題だ。まずお財布携帯機能がないと読めないし、カードをかざす位置がスマホの機種によって異なるのでかなりややこしい。認証に関しては、カードの有効期限(10年)と電子証明書の有効期限(5年)が違うのでややこしい。
メディアがいろいろ表面的に伝えているが、番組の制作者はこれらの問題やマイナポータルの機能や仕組みを体験的に知っているのか疑問だ。もっと伝えるべきポイントがが沢山ある。
0 件のコメント:
コメントを投稿